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湖畔のブレット500

 ロイヤルエンフィールド・ブレット500

 ロイヤルエンフィールド・ブレット500とは

ロイヤルエンフィールドというオートバイメーカーはご存知でしょうか?知る人ぞ知るメーカーなのであまり知っている人はいないでしょう。ロイヤルエンフィールド社は元々50年以上前に存在したイギリスのオートバイメーカーでした。オートバイはイギリスのみならずインドでも生産を行っていました。しかし経営不振でイギリス本社はあえなく倒産。それでも需要のあるインドの工場だけは別の企業としてロイヤルエンフィールドのオートバイを生産し続け、今日に至っています。 ロイヤルエンフィールドのオートバイは様々なモデルがありますが、日本で現在一般的に入手できるのがブレットというオートバイです。このオートバイ、オートバイが最もオートバイらしい形をしていた時代、1955年の設計のまま現在も生産されています(多少の改良は行われています)。まさに新車で買える旧車。現代のオートバイでは得られない喜び、苦労、楽しさを与えてくれるオートバイです。 2008年までのロイヤルエンフィールド代理店のラインナップはブレット350とブレット500の2モデルでしたが、2008年を持って排ガス規制の関係でブレット500は新車販売中止となりました。変わりにエレクトラ500がラインナップに追加され、長きに渡る歴史を持つロイヤルエンフィールドのオートバイはまだまだ歴史を紡ぎ続けています。

ロイヤルエンフィールド・ブレット500

↑納車時のブレット500

 私とロイヤルエンフィールドの出会い

インドのブレット
↑インド・ベナレスで出会ったブレット・当時このようなオートバイの存在は知らなかった

2007年5月。インド、ベナレスに私はいました。そこで一台の何か気になるオートバイを見つけ、興味深く観察していました。とは言え当時、真逆の性質を持つバイクと言えるトライアンフのスピードトリプルに乗っていた私は特にメーカー名も調べずにその場を立ち去りました。その後、自身の愛車になるとも全く予想せずに・・・。

2008年5月。私は仕事の過労で倒れてしまいました。全く休み無しで仕事に追われていた日々。その中で私の心身は一度壊れてしまいました。そして一度まとまった休みをもらいました。久しぶりにもらった休日。私はオートバイで伊豆にツーリングへ行きました。当時の愛車はトライアンフのスピードトリプルだったのでどちらかというとスピードを出して走るのが好きだった自分だったのですが、伊豆の山中で車の後方に追いついて暫く山中や農村の中でゆっくりしたペースで走ることがありました。その時です。ゆったりした走りのこれこそが今の自分に一番求められているのではないのか、遮二無二走り続けるのではなくもっと周りをじっくり味わいながら走るのが求められているのではないか。そして、それは仕事の仕方も含め人生のあり方にも通じるのではないか。そんな強い衝撃が体を走り、もっとゆっくりとツーリングを楽しめるオートバイに買い換えることにすることにしました。

ということで次のオートバイは今まで乗ったことの無い、クラシックタイプにしようと思っていたのですが、そんな中で知ったのがロイヤルエンフィールド・ブレット500でした。オートバイの古き良き時代のそのままの姿を残すブレットに一目惚れし、ブレットに乗ることになったのです。

 ブレット500の特徴


手描きのタンク文字 ↑タンクのラインは職人による手描きです

ブレットのエンジン周り
↑美しい造形のエンジン周り



ナセル
↑ナセル

サイドバッグ ↑サイドレールに取り付けたサイドバック

茶畑とブレット500
↑日本の原風景にも溶け込みます

林道でのブレット500
↑軽い未舗装林道なら普通に走破できます

・直立単気筒
美しい造形を醸し出す直立単気筒。これがブレットの一番の特徴であると思います。非力ではありますが、その鼓動は鉄の馬に乗ってる感覚を思いきり感じさせてくれます。

・ニュートラルファインダー
メーターにはニュートラルランプは付いていません。その代わりどのギアの状態でもニュートラル状態にすることができる、ニュートラルファインダーというペダルが右側についています。(ちなみに僕が乗るESモデルには何故か付いていません。)

・右ペダルシフトチェンジ
一般的なブレットは右ペダルでシフトチェンジを行います。レーシングパターンといわれるもので、シフトパターンはペダルを下げる毎にギアが上がっていくといったものです。(ちなみに僕が乗るESモデルは通常の左シフトチェンジです。)

・新車でも買える旧車
ブレットは基本的に1955年に設計された姿のまま、今も生産されています。そのため、新車でも旧車のスタイル、乗り心地を味わうことができます。但し、排ガス規制の関係でキャブレター仕様のブレット500は新車販売中止になりました。2009年時点では350ccモデルのみ新車で買うことができます。 パーツの供給はショップに任せれば問題ありません。
※現行モデルはこの限りではありません、あしからず。

・ナセル
スピードメーター、アンメーター(電流計)、キー差込口、ヘッドライト、ポジションランプはナセルとして全て一体化しており、独特のクラシックな雰囲気を醸し出しています。

ブレット500の良い点、悪い点

良い点

・鼓動感
ビッグシングルならではの心地良い鼓動感を楽しむことができます。鉄の馬に乗っている気満々です。

・古き良きスタイル
オートバイが最もオートバイらしい時代に作られたものであるがために余計なものは一切付いていません。最初からスカスカです。その機能美が逆に(個人的に)所有感を満たしてくれます。

・希少な存在
街中ではまず同じオートバイには遭遇しません。ツーリングへ行ってオートバイ置き場に置いておくと他のオートバイ乗りに結構関心を持って声を掛けられます。北海道ではかなり人気者(珍車扱い?)でした。

・気楽に乗れる
バカっ早いビッグオートバイやオフ車と違って車重が軽く、重心が低い、そしてどんなにがんばっても速くないのでトロトロと気楽に乗ることができます。 と言っても中型トレール車ほどのチャリンコ感はないですが、それと比べるのは野暮ですね。

・景観に映える
思いっきりシックでクラシックなスタイルなので日本のどの風景でもしっくりと溶け込むことができます。地方のおじいさんも興味津々です。

・カスタム
外国のパーツも含めるとかなりカスタムパーツがあります。クラシックスタイルだけでなく、スクランブラータイプにも仕上げることができます。

悪い点

・遅い
街中で普通に走る分には問題無いですが、やはり現代のオートバイに比べて遅いです。高速では時速100km巡航がやっとです。とは言え北海道では難なく走れましたが。

・止まらない
前後ドラムブレーキなので仕方が無いのですが、かなり気合入れなければすぐには止まりません。リアブレーキメインでストップするコツが必要になります。癒し系バイクですので、くれぐれも安全運転で。

・壊れる
殆どの部分の設計は50年以上前のまま、プラス、振動が大きいのでネジが取れたり、ウィンカーステーが疲労破壊したりします。年式の高いものは生産現場の工作機の精度が高まっているようなのであまり深刻なトラブルはありませんが、古い年式のものは結構色々壊れるみたいです。点火系も経年変化するようで割と早くセルスターターが始動しにくくなってしまいました。こんなことする人はあまりいないと思いますがガレ場走った後はエンジンバルブが逝ってしまいました。

・ちゃんと動作しない
僕の乗っているESモデルはセルモーターが付いているんですが、ギアの入り具合などによって作動しないことがあります。ここらへんに大陸の適当な雰囲気を感じることができます。

・オイル管理をまめにしなければならない
4ストのくせに乗っているとエンジンオイルが順調に減っていくのでこまめにエンジンオイル残量をチェックしなければなりません。特に高速に乗ったりすると2ストバイク並みにエンジンオイルが減っていきます。でもってブレットに合うエンジンオイルはホームセンターなんかではまず売っていません。

 ツーリングも行けるブレット500

ロイヤルエンフィールドのオートバイは何かと壊れる印象があるため、長距離ツーリングは敬遠されがちのようです。ですが、僕の場合、北海道一周、東京~仙台高速道路使用、東京~京都ツーリング等かなりロングツーリングに使用しています。その間多少のトラブル(振動による部品の脱落、ポジションランプ不点灯等)はありましたが大きな問題は無く完走してきました。僕のブレット500は年式が高いためトラブルが少なかったこともあると思いますが、エンジンオイルの残量管理さえしっかりしておけば長距離ツーリングは全然大丈夫なオートバイだと思います。ショップの人の話でももっと長いツーリングや日本一周なんかもやっている人もいるようです。あと、全国各地のロイヤルエンフィールを整備できる店のリストがウィングフットさんのWebサイトに乗っているのでそれを印刷してから出発すると安心です。
でも、最低限のメンテナンス技術は持っていることに越したことはありません。(車がビュンビュン走っている横でガチャガチャ修理したのは怖かったですが。)

 ブレット500、ここは注意

・振動による部品脱落、破損が起きます!
ブレット500はバランサーのようなものが当然の如く着いていない様でエンジンの振動がモロに車体に伝わってきます。そのため、ネジ、ボルト類がどんどん緩んできます。個人的にはフロントウィンカーとウィンカー内部にあるアース線を固定するネジが頻繁に取れます。あとフロントウィンカーステーの振動による疲労破壊が何回か起きました。一番酷いのがリアブレーキのリンク部分が緩んで走行中に取れたことです。 ネジロック剤やテーピング、定期的なネジの増し締めで予防しましょう。

・エキゾーストパイプが高熱です!
今までで乗ったオートバイで一番エキゾーストパイプが高熱になるオートバイでした。そのせいでオートバイカバーが溶けたり、うっかりエキパイに落とした雨具が溶けたりしました。 オートバイカバーは耐熱性のあるものを使用しましょう。

・キックスタートはマスターしときましょう!
今までキックスタートのついているオートバイにはかなり乗ってきたのですが、デコンプを使用しての大排気量車のキックスタートは難儀しました。いざというときに速攻で始動できるように練習が少し必要です。 キックスタートの手順はウィングフットさんのWebサイトに詳しく載っています。

・ガソリンコックの状態に注意!
ガソリンコックをONの状態にしておくと、走っていなくてもガソリンがちょっとずつ減るとのことで停車時にはOFFにしておくのが推奨されていますが、よくOFFにしているのを忘れてエンジン始動させてしまうんですよね。OFFの状態だと速攻でエンストします(現代のバイクのように予兆をかんじるヒマがない)。故障かと思ってしまったことが何回かありますのでエンジンコックの状態は常に意識しておきましょう。

・定期的なメンテナンスが必要です!
結構あちこちのパーツの痛み具合のが早いので定期的なメンテナンスが必要です。国産オートバイのようにずっと乗りっぱなし状態では割と早く潰れます。といっても私の場合は基本的に普段はエンジンオイルの残量点検、ネジ類の増し締めくらいで後はショップにお任せしていました。

・フットステップは可倒式じゃありません!
フットステップは可倒式ではなく、完全にただの棒なのですり抜け中なんかに縁石等にぶつけたら簡単にひん曲がります。自分で修正するのは困難そうなので、そうなるとショップに修正を頼まざるをえません。

・ハード林道はダメです!
ブレットで北海道にてフラットダートを結構走っていた経験もあるので調子に乗って本州のちょいハード林道を走ったことがあるんですが、エンジンのオーバーヒートでバルブ部分が逝ってしまいました。 エンジンに負荷のかかる道(急坂やガレ場、ヌタ地がある未舗装林道)は走らない方が良いと思います。

 

 私のブレット500

カスタムブレット500

私のブレット500はセル付きモデルのESというタイプです。2008年式キャブレター仕様日本最終出荷車です。ウィングフットさんで購入したんですが、500ccモデル新車の最後の一台とのことでした。

 

 カスタム

・アップハンドル
ノーマルハンドルでは長距離乗ると腰が痛くなってしまうので中古のアップハンドルに替えました。これでかなり乗り心地は良くなりました。

・バーエンドミラー
ヨーロピアンな雰囲気を醸し出すためにバーエンドミラーに替えました。ナポレオン製の安価なものを使っています。

・薄めのピリオンシートシート
購入時にお願いして、ピリオンシートを薄く加工してもらいました。これでリアの野暮ったさが少し無くなりました。

・ヘッドライトシェード
これもヨーロピアンな雰囲気を醸し出すために装着しました。おかげで顔が少し可愛くなりました。

・ハンドルマウント時計
ブレットの雰囲気に合うシルバーのアナログ時計をハンドル右部分に装着しました。定期的に時間がずれるのが玉にキズです。

・フロントフォークバッグ
フロントフォークに取り付けた革バッグには雨具を入れています。これで旅オートバイの雰囲気が醸し出されます。

・サイドバッグ
リア左部分に革バッグを装着しました。ここには工具、エンジンオイル、車検証等、旅先で走行中必須なものを入れています。

・フロントウィンカー
フロントフォークバッグを装着したため、ノーマルの位置では前方から見えなくなってしまう問題が生じ、マウント位置を調整してもらいました。

・リアウィンカー
ツーリング時にピリオンシート部分に大量の荷物を載せるため、ノーマルの位置では後方から見えなくなってしまう問題が生じ、ステーを自作してもらい、マウント位置をナンバープレート部分に移動させてもらいました。

・アクセルワイヤー
アップハンドルに交換したため、通常のアクセルワイヤーの配線では過負荷がかかる問題が生じ、配線を変えてもらいました。

・プラグ
イリジウム製のものに替えました。効果は大して無かったです・・・。

・キャリングネット
買い物にも利用できるようピリオンシート部分にはSサイズのキャリングネットを常に装着しています。

 ロイヤルエンフィールドを手に入れるには

ロイヤルエンフィールドのオートバイは独特の構造であるため、普通のオートバイ屋ではメンテナンスは敬遠されがちだそうです。ですので後々のお付き合いを考えてロイヤルエンフィールドの取り扱い実績のあるオートバイ屋(特に正規代理店)で購入されることをお勧めします。取り扱い実績のあるお店はウィングフットさんのWebサイトで分かります。オークション等でも手に入れられますが、手に入れた後は旧車を整備することができるオートバイ屋をすぐに探した方が良いと思います。推奨エンジンオイルも旧車を扱う店じゃないと置いていなかったりします。

琵琶湖のほとりにて

ロイヤルエンフィールド・ブレット500性能諸元

エンジン 4ストロークOHV
ボア・ストローク 84mm×90mm
総排気量 499cc
圧縮比 6.5:1
最高出力 22hp/5400rpm
最大トルク 3.5kg-m/3000rpm
電装 12V
点火方式 バッテリー/コイル
潤滑方式 ドライサンプ
クラッチ方式 湿式多板
始動方式 キック(ESはセル・キック併用)
トランスミッション 4段(ESは5段)
懸架方式 フロント:テレスコピック
リア:ツインショックアブソーバ
ブレーキ形式 フロント:ドラム
リア:ドラム
タイヤサイズ

フロント:3.25×19
リア:3.50×19

燃料タンク容量/予備 14.5L/1.25L
車両燃費 36km/L
車両寸法 2110mm×700mm×1067mm
ホイールベース 1372mm
最低地上高 140mm
シート高 760mm
最高速度 125km/H
乾燥重量 168kg(ESは170kg)

※ESとはセルスターターが付いているモデルのことです
※350ccモデルもエンジン性能以外は同じデータです

 

どうですか?ロイヤルエンフィールドの世界に入ってみたくなりましたか?ご興味が沸いたら下記リンクから更に情報を入手してみてください。

 

 ロイヤルエンフィールド関連のリンク

ロイヤルエンフィールドジャパン
ロイヤルエンフィールドの正規輸入元です。

ウィングフット
東京にあるロイヤルエンフィールドの代理店です。リンク集等コンテンツが充実しています。

コアフィールド
神奈川 にあるロイヤルエンフィールドの代理店です。カスタム画像が見られます。

ロイヤルエンフィールド友の会
ロイヤルエンフィールドの交流サイトです。

裏エンフィールド友の会
ロイヤルエンフィールドの交流サイトです。用語集が役に立ちます。

ロイヤルエンフィールドオーナーズクラブジャパン
ロイヤルエンフィールドの交流サイトです。

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